川辺に店を構えるフライショップ、GVFF centerのHPには季節毎のタクティクスや有望河川等の紹介など、ＶＩＣの釣りのヒントが盛り沢山。
毎週アップされる詳細な川の近況は、お出かけ前に欠かせない情報源です。山小屋風のお店には膨大な量のフライが並び、ご当地フライを拝見するだけでも楽しませてもらえます。
『まさかオーストラリアまで来てこんな神経すりへる釣りするとは思ってなかった・・・』、と奥様はご立腹ですが、若干Ｍ気のある僕には格好のフィールド。日本に置いてきたミッジフック、７ｘ、８ｘティペットを急遽取り寄せ、セコ釣りの戦いの火ぶたは今、切って落とされたばかり！
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カシオGショック腕時計の概略
特筆すべきは州政府機関が運営するVIC釣りガイドページ。緻密に書き込まれた情報量が圧巻です。お国柄の違いといえばそれまでながら、遊びへの真摯な取り組み姿勢がまぶしい限り・・・。お役所にここまでやって頂けると付け足す事もない程ですが、あとはイメージ画像だけ・・・。
冬場の雨と春の雪解けをしっかり溜め込んだ湖は、夏、下流域の平野部の乾きが高まるに呼応するように、冷たい水を吐き出し始めるのです。周囲の細流の水位が落ち、水温が上がる時期、鱒達はこの流れに逃げ込んで涼をとります。また盛夏の大増水はあたりの草原に束の間の湿原を作り、慌てる昆虫達で鱒をもてなします。そこに我々フライフィッシャーの付け入るスキがあるという筋書きです。まあこれだけの大きさの川、そう毎度筋書き通りにいくはずはありませんが、人間とは信じたいことを信じるものですから。特に釣り人は。
カンザスかかわらず主要な川が流れるもの
写真は人気の流れのひとつ、Stevenson river。白亜紀の恐竜世界もかくやと思わせる不思議なシダの森を釣ることができます。
川幅は3〜10m程。ところどころ瀬や落ちこみもあるものの、基本は写真のように緩やかなグライド。牧草地の中を右へ左へ蛇行し、時に深いプールを作って流れゆきます。
放流はされていないそうですが、地元フィッシャーのマナーが良いのでしょう、魚影は極めて濃く、しかも3匹に１匹は35cmがらみの良型が交じります。順光でみるヒラキには丸々とした茶色の背がそこここに揺らめき、ロッドを握る手がこそばゆくなることも！
文化的近代化"を信念が変化している"
メルボルンから北東へ130km、前述VicAlpsが始まろうかというあたりにGoulburnの谷は位置します。
と、いきなり面白味のない写真をお見せして恐縮ですが、こちらがビクトリア州の水瓶、Eildon湖です。'90年代後半から続く雨不足で貯水率は恒常的に半分を下回っている現状ですが、依然として鱒や大型のMurrayCodの狙えるフィールドとして親しまれ、沢山のボートが行き交っています。豪州ではダムの多くが一般のレクリエーション目的に開放されており、Eildonの場合公式HPまである始末！
実際にはなかなか選り好み激しい鱒達に翻弄されるものですが、雄大な絵の一部になって風に吹かれるのも、また楽し・・・。
これらふたつの川は大陸分水嶺の西斜面、東斜面を
それぞれ北へ向けて流れた後合流し、やがて州一番
の大河、MurrayRiverを紡ぎあげてゆきます。
左写真は観光の拠点となる村、Mt.Beautyから急坂を10kmほど登ったあたりの上流域。水音が元気よく響く明るい谷、そこかしこに点在する大岩が水深のあるプールを作り、見事な渓相を見せてくれます。またタンニンの影響で紅茶色をした川が多いオーストラリアにあってこの流域は水質もジンクリア。日本の山岳渓流のような清々しい心地を味わわせてくれます。（Melから片道300km走るなら、この程度のご褒美は欲しいもの。）
まず始めに、アルプスとこそ称すれど、写真奥に見える最高峰、Mt.Bogongの海抜は実につつましい1984m。本家欧州のアルプスや日本の高峰とはもとより比べるまでもないこと、ご容赦頂かねばなりません。
とはいえ冬にはしっかり雪も積もり、スキーを楽しむこともできるそう。オーストラリア人にとっては貴重なウインターリゾートです。
地域の観光ガイドはコチラ
大陸の南西端に位置するビクトリア州は、面積にして23万平方kmと、豪州の僅か３％を占めるにすぎません。その一方、雨に恵まれた湿潤な気候は多くの川を育み、少なくとも豪州本土においては最もクオリティの高いトラウトフィールドを提供してくれています。
右の地図には首府のあるメルボルンと、それを中心にした半径100kmの円が描かれています。ポインターを当てて見てください。略称で記した主なフィールドの位置をご覧頂けます。
VA - Victorian Alps
GV - Goulburn Valley
PB - Port Philip Bay
BS - Bass Strait
TL - Twin Lakes
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